There She Goes

小説(?)

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ヒマの過ごし方 / Take On Me #8

WILD FANCY ALLIANCE アーティスト:スチャダラパー 発売日: 1993/02/21 メディア: CD こう言ったほうがいいのでしょうか。わたしは生活のうちに何もしないですごす時間を設けることができないのです。暇な時間はいわずもがな。友人を除いては、わたしの生活…

Born Slippy / Take On Me #7

three cheers for our side~海へ行くつもりじゃなかった アーティスト:フリッパーズ・ギター 発売日: 2010/01/27 メディア: CD そして、君は今日もロラン・バルトを読み続ける。『テクストの出口』を――。 《残された時間が少ない》、明確でなくとも、不可逆…

ダンデライオン / Take On Me #6

COMPLETE SINGLE COLLECTION「SINGLES」 アーティスト:BLANKEY JET CITY 発売日: 2013/03/27 メディア: CD 子どものころ、しばしば、そしてひどく、倦怠を感じていた。それは非常に早い時期にはっきりとはじまり、生涯をつうじて間欠的につづき(仕事と友人…

ぼくは大人になった / Take On Me #5

Sweet 16 アーティスト:佐野 元春 発売日: 2016/03/23 メディア: CD スポットメーターであたりを測光しつつゆるやかに歩を運んでいる人間の視線、ipseを欠いた唯我論者の視線――それは、きっと、遺棄された子供のまなざしなのではないかと思う。不意に両親の…

うわのそら / Take On Me #4

シングル・マン+4 アーティスト:RCサクセション 発売日: 2015/05/02 メディア: CD 放心することの幸福、「上の空」になること、空を仰ぐこと。天空を見つめること、雲の動きに心を奪われ、額に吹きつけてくる湿った風に雨の接近の匂いを嗅ぎ、遠い雷鳴にあれ…

心に棘を持つ少年 / Take On Me #3

Parklife アーティスト:Blur 発売日: 2000/09/20 メディア: CD 私たちは、おのれの官能とそれを信ずることに固執し――そしてこの官能を最後まで思索しぬきたいと思う! これまでの哲学の反官能性は人間のおかした最大の不合理にほかならない。(ニーチェ『権…

I'm Not In Love / Take On Me #2

THE BEST - Baby Baby Baby xxx アーティスト:CHARA 発売日: 1995/10/10 メディア: CD とどのつまり俺なんて、生まれてこなければよかったんだ――。 君は春になるといつも自殺したくなるのを感じている。実際、君みたいな人間にとって春というのは厄介な季節…